元がん患者さんの参加
今回の10月3日のセミナーには、午前中に「がんに対する自然治癒について」と題して、統合医療を実践しておられる医師と元がん患者さんが対談されます。
この元がん患者さんというのが、普通イメージされるような感じとは全く違います。とにかく、明るくて元気な方たちで、普通の人なら圧倒されてしまいます。
癌になったことで絶望的になるのではなく、むしろ「ピンチはチャンス」だという発想で、この病気は自分にとっては何か重要なメッセージをを教えてくれているのに違いないと考えたのです。
そして、数々の気づきを得ていく中で癌は自然に消滅してしまいました。
これは何も特別なことではなく、がん患者会ASUKAにはこのように癌を自然治癒された方が沢山おられます。そして、これらのかたは何かに頼って、治してもらおうと「依存」するのではなく、自分自身で病気は治ると確信して、ものの考え方や生き方を変容させていかれたのです。こうした、考え方、感情のパターン、生き方を「変容」させれば、病気は勝手に治ってしまうということなのだと思います。
ASUKAの方はおっしゃいます。「何も奇跡が起こったのではない。私たちが生き方を変えた結果、勝手に病気は治ったのです」
専門的知識を有し、癌と戦う多くの経験を持つ医療者にとってはにわかには信じがたいことかもしれません。生き方や感情の使い方が変わるということが病気の治癒経過に影響を与えるなんて、現代医学の「常識」には含まれていないからです。しかし、これは「事実」なのです。
もちろん、それで「すべての癌は治ります」みたいな過剰な宣伝は戒めなければいけません。何も、絶対に癌が治るということを保証するものではないからです。いくら、頭で理解しても本当に魂のレベルで「気づき」、生き方が変わらないことには「奇跡」は起こりません。
今回、こういう「生き証人」みたいなかたが、セミナーに参加くださり統合医療を実践しておられる医師と直接対談する機会を設けることができたのは、とても意味が大きいと思っています。
きっと、医療に従事する私たちがしなければいけないことは、自分の「常識」に含まれていない「事実」を否定することではなく、「事実」は「事実」として尊重し、そして科学的に検証していくことなのだと思います。